今月の臨床 GnRH療法—刺激と抑制
基礎知識
4.無月経におけるGnRH分泌の異常
荒木 重雄
1
1自治医科大学産婦人科
pp.283-285
発行日 1995年3月10日
Published Date 1995/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902056
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GnRHのパルス状分泌の異常はゴナドトロピン分泌の異常をもたらし,排卵障害さらに無月経を引き起こす.実際に視床下部からのGnRHパルスを直接調べることは難しいが,ゴナドトロピンの動態からそれを類推できる.いろいろな神経内分泌学的方法でGnRHパルスとゴナドトロピンパルスは相関することが証明されている.
本稿ではGnRHの分泌異常と深い関係があるとされる視床下部性無月経,高プロラクチン血症性無月経および多嚢胞性卵巣症候群(PCO)を中心に述べてみたい.
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