今月の臨床 分娩発来—しくみと調節
陣痛の抑制と強化
12.過強陣痛を防ぐにはどうするか
堀 大蔵
1
1久留米大学医学部産婦人科
pp.188-189
発行日 1995年2月10日
Published Date 1995/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902037
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過強陣痛は産科臨床でしばしば遭遇する分娩の異常であり,それを放置すると胎児仮死,子宮内胎児死亡や新生児の脳性麻痺につながる.また,母体には軟産道の裂傷,弛緩出血や子宮破裂などの重篤な合併症を生じるため,分娩進行を注意深く観察し,過強陣痛に対する迅速な対応が重要である.とくに,分娩誘発時に起こることが多く,近年の医療過誤の問題を含めその予防と,対応には十分熟知しておく必要がある.
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