症例
血漿交換療法を施行したRhE不適合妊娠の1例
浜田 信一
1
,
田村 貴央
1
,
檜尾 健二
1
,
樋口 和彦
1
,
高橋 弘子
1
,
奈賀 脩
1
,
滝下 佳寛
2
,
浜田 道夫
3
1徳島県立中央病院産婦人科
2徳島県立中央病院内科
3浜田産婦人科医院
pp.1527-1530
発行日 1994年12月10日
Published Date 1994/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902002
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第1子が重症新生児溶血性黄疸で交換輸血を受けたため,第2子を妊娠中に母体の血漿交換療法を施行したRhE不適合妊娠症例を経験した.症例は34歳で,第2子を妊娠中に合計10回の血漿交換を行い,母体血中抗E抗体価を32〜256倍に維持した.妊娠37週に2,812gの男児を出生したが交換輸血は必要とせず,児は順調に経過している.
RhE不適合妊娠に血漿交換療法を施行した報告は非常に少ない.今後この治療に対する抗E抗体価のコントロール基準設定等の検討が必要であると思われた.
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