今月の臨床 多胎—いま何が問題か
分娩
17.双胎における後続児の取り扱い
石川 薫
1
,
羽柴 良樹
1
1名古屋第一赤十字病院産婦人科
pp.1490-1491
発行日 1994年12月10日
Published Date 1994/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901990
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著者らの周産期センターで過去約10年間(1984年9月〜1994年7月)に取り扱った双胎は151例であるが,双胎の分娩様式はChervenak FA etal1)に準拠したプロトコールで対処してきた(図1).双胎における後続児の取り扱いとして実地臨床で迷いディベートとなる点は,①後続児が頭位でない場合の分娩様式(そのまま骨盤位経腟vs外回転し頭位経腟vs帝切や内回転),②双胎A出産後の後続児の分娩所要時間(積極的に促進vs自然に待機),③双胎A流超早期産後の後続児への対応(諦めるvs積極的に妊娠継続を図る)などに整理できるかと考える.以下,著者らの臨床経験および文献的渉猟を基に,上記3点につき解説したい.
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