今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション
ここが聞きたい105例の対処と処方
II 内分泌
【機能性子宮出血】31.不正出血を訴えているタモキシフェン内服中の患者です.
安田 勝彦
1
1関西医科大学産婦人科
pp.434-435
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101461
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
1 診療の概説
タモキシフェン(一般名 : ノルバデックス(R))は20年間以上,進行乳癌の治療に用いられてきたが,近年においてはより早期の乳癌の手術後に補助的,付加的治療として投与されるようになった.その作用はエストロゲンの働きを阻害する点にある.
つまり,エストロゲンは乳癌細胞の増殖を促進させるが,タモキシフェンはエストロゲンとエストロゲン受容体との結合を競合的に阻害することによって乳癌細胞の増殖を抑制する.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.