今月の臨床 難治性合併症を診る—婦人科
月経異常と難治性合併症
6.神経性食思不振症
青野 敏博
1
,
苛原 稔
1
,
漆川 敬治
1
1徳島大学医学部産婦人科
pp.1208-1209
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901907
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神経性食思不振症は,比較的若い女性に発症し,拒食や過食後の嘔吐などの食行動異常のため,極端なやせを伴い、無月経に陥る疾患である.食行動異常の背景には固有の性格と対人関係の葛藤が存在するので,難治性である.
厚生省では難病対策の一環として研究班を設置し、診断基準の設定および標準的治療法の策定を行ってきたので,それを中心に本症の管理について述べる.
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