今月の臨床 婦人科医のためのオステオポローシス
診断
骨量の測定
10.MD法,DIP法
松本 千鶴夫
1
,
串田 一博
1
,
山崎 薫
1
,
井上 哲郎
1
1浜松医科大学整形外科
pp.1098-1099
発行日 1994年9月10日
Published Date 1994/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901875
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X線画像による中手骨骨量の測定はノギスを用いて皮質骨幅(metacarpal index)を計測するradiogrammetry法に始まり,その後標準物質(アルミニウム)と比較して陰影濃度から骨密度を算出する方法が加えられたphotodensitometry法へ発展した,microdensitometry法(MD法)1,2)はそのうちの最も代表的な方法であり,再現性が高く,簡便であることからわが国の多くの施設で利用されてきた.さらにMD法は精度の改善・測定時間の短縮のために改良され,computed X-raydensitometry法(CXD法)が開発された.一方,MD法の原理を応用し,X線画像の読みとりにビデオカメラを用いるdigital image processing法(DIP法)も開発された,以下に従来のMD法,CXD法,DIP法の概要について述べ,正常値と骨粗鬆症患者の測定結果を付け加える.
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