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特集 特発性間質性肺炎を見直す―特発性間質性肺炎臨床の最新知見
DIPと喫煙関連間質性肺炎
Desquamative Interstitial Pneumonia and Smoking-related Interstitial Lung Disease
小倉 高志
1
,
武村 民子
2
Takashi Ogura
1
,
Tamiko Takemura
2
1神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器科
2日本赤十字社医療センター病理部
1Kanagawa Cardiovascular and Respiratory Center
2Division of Pathlogy, Japanese Red Cross Medical Center
pp.139-145
発行日 2013年2月15日
Published Date 2013/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102151
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はじめに
2002年にATS/ERS(アメリカ胸部疾患学会/ヨーロッパ呼吸器学会)による特発性間質性肺炎(idiopathic interstitial pneumonias;IIPs)の国際分類が報告されて以来10年が経ったが,今年この分類を補完する新しいステートメントが報告される予定である1).2011年の米国胸部疾患学会総会では,今回の委員長であるTravisにより,「Revison of The ATS/ERS classification of IIPs」のセクションが企画された.その発表の内容や最近の論文を中心に,喫煙関連間質性肺炎と考えられている剥離性間質性肺炎(DIP)と呼吸細気管支炎を伴う間質性肺疾患(RB-ILD)を中心に解説したい.さらに,この領域では病理所見と臨床診断が混同して使用されている傾向もあり,この点については温故知新ということで,歴史を振り返り用語の使い方について触れたい.
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