今月の臨床 婦人科医のためのオステオポローシス
定義・疫学
4.骨粗鬆症のリスクファクター
倉林 工
1
,
田中 憲一
1
1新潟大学医学部産婦人科
pp.1080-1081
発行日 1994年9月10日
Published Date 1994/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901869
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骨粗鬆症は,多様な因子が複雑に絡み合って発生すると考えられている.現時点での骨量を決めているのは,最大骨量peak bone massと閉経前後の骨量減少速度であり,それぞれに影響を与える因子が検討されている.本稿では,現在までに一般に認められている骨粗鬆症のリスクファクターのうち,とくに産婦人科医に関係の深い事項について,身体的因子,遺伝的因子,環境因子に分けて述べる(表)1).
身体的因子 これらのほとんどは本人の意思では自由にできないことが多いが,これらのリスクファクターをもつ婦人は早期からの予防に取り組む必要がある.
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