今月の臨床 早期癌—診療ストラテジー
Overview
3.卵巣癌
関谷 宗英
1
1千葉大学医学部産婦人科
pp.728-729
発行日 1994年6月10日
Published Date 1994/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901764
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国際的にみるとわが国の卵巣癌発生率は低率であるが,粗死亡率は44年間に8.8倍増加している1).卵巣癌の特徴は,①無症状で進行する(silent disease),②早期癌の診断法が確立されていない,③組織型がきわめて多彩である,などで,初診時進行癌がわが国では約50%を占めている2).未だ前癌病変も明らかにされておらず3),早期癌の定義も国際的に統一されていない現状である.
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