今月の臨床 早期癌—診療ストラテジー
子宮頸癌
診断
4.細胞診
和田 順子
1
1東京都立豊島病院産婦人科
pp.730-731
発行日 1994年6月10日
Published Date 1994/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901765
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子宮頸部早期癌の特徴
老人保健法が導入されて以来,子宮頸癌検診は全国的規模でシステム化され,確実に定着し効果をあげている.それはこの検診において発見された癌の60%以上が早期癌であり1),これにより早期治療が行われ,生存率の向上に貢献している事実による.
日本産科婦人科学会癌検診問題委員会では,子宮頸癌の「一次検診」の手順はまず細胞診を行うが,対象は無症状の健常婦人とすること,細胞診のスクリーニングと診断は細胞検査士と細胞診指導医によること,細胞診の判定は日母クラス分類に従うことを定めている2).
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