今月の臨床 骨盤位マニュアル
妊娠中の管理
6.外回転術の適応と実際
柳田 隆穗
1
1大阪府済生会中津病院産婦人科
pp.618-619
発行日 1994年5月10日
Published Date 1994/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901734
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骨盤位妊娠・分娩の諸種の問題点は本誌別項ですでに述べられている.頭位分娩に比し高い死亡率・罹病率は,いずれの施設でも漫然と分娩を行ったためではなく種々検討の上でのことであろう.さらに医事訴訟の増加が産科医をして帝切へ傾かしめ,米国では80〜100%,日本でも急速に高率になりつつある.これに対し1973年Ranney提唱の古典的外回転(ECV,妊娠28〜32週)でなく,新しい概念(満期近くtocolysis下に)での外回転があらためて注目されるようになってきた.私は1985年第11回国際産婦人科学会(西ベルリン)において,ECV 130例について日本からは初めて発表した(成功率77%).
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