今月の臨床 婦人科外来検診マニュアル
G.特殊外来
50.更年期外来
甲村 弘子
1
1大阪警察病院産婦人科
pp.531-533
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901712
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更年期とは閉経前後の数年間を指し,1年以上無月経が続けば閉経と診断される.閉経年齢は40歳後半から55歳くらいまでの間で,平均50歳くらいである.更年期障害とは,「その時期に自覚される症状のうち,器質的疾患の裏づけに乏しい不定愁訴を主体とする症候群である.」と解されている.
更年期にあたる年代では,女性を取り巻く家庭的,社会的環境が大きく変化する.またそうした変化に対する個人の受けとめ方や性格などによって症状のあらわれ方が左右される.このような環境因子,心理的因子が卵巣機能の低下による身体的因子と相まって更年期の症状を増幅する.
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