今月の主題 浮腫と臨床
女性と浮腫
更年期の浮腫
古谷 博
1
1順大産婦人科
pp.1276-1277
発行日 1977年9月10日
Published Date 1977/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207364
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更年期とは
卵巣の機能は20歳代が最高で,ホルモンの産生,排卵現象を活発に営んで.女性に特有な周期性のある生活活動の源泉となっているが,30歳代に入るころからこの活動が徐々に低下し,ついには閉経を経て,さらに低下を続けて老年期に至るが,更年期は卵巣機能低下による内分泌機能がある限界以下になった閉経2〜3年前からはじまる.この卵巣機能失調に加齢現象、心因性原因,副腎機能失調が加わり,間脳下垂体系失調をもたらし,種々の心因性反応,自律神経系失調.内分泌系失調が混合し,日常生活に支障をもたらすものが更年期失調あるいは更年期障害といわれるものである.
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