連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール
分娩後に診断された子宮頸癌合併妊娠の1例
間崎 和夫
1
,
武井 成夫
1
1大森赤十字病院産婦人科
pp.160-164
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208948
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
症例
▶患者 : 30歳台,1回経妊1回経産.
▶主訴 : 妊娠27週,腰痛,性器出血.
▶既往歴 : 虫垂炎.
▶現病歴
妊娠初期から妊婦健診は前医で行い,妊娠7週時の子宮頸部細胞診はクラスⅠであった.妊娠18週頃より腰痛と性器出血を認め,腰痛は前医の整形外科で腰椎椎間板ヘルニアの疑いとされ,アセトアミノフェンを投与されていた.性器出血は子宮腟部びらんと頸管ポリープが原因とされた.しかし,腰痛が徐々に増強し,妊娠27週時に妊婦健診と腰痛管理目的で当科へ紹介された.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.