今月の臨床 胎児環境をチェックする
胎盤
4.頸管妊娠—子宮温存の試み
関 博之
1
,
斉藤 正博
1
,
石原 理
1
,
竹田 省
1
,
木下 勝之
1
Hiroyuki Seki
1
1埼玉医科大学総合医療センター産婦人科
pp.1282-1283
発行日 1993年11月10日
Published Date 1993/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901500
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頸管妊娠の問題点は,流産時や子宮内容除去術の際の大量出血とそれに続く止血困難で,その結果子宮の摘出を余儀なくされ,妊孕性が保持できなくなる場合が多い点にある。実際,頸管妊娠の約40%は未産婦であり,経産婦でも挙児希望の強い症例を加えれば,子宮を温存しなければならない症例の割合は高い。そこで3例の頸管妊娠症例を呈示し,子宮温存法のための手技を述べる1)。
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