今月の臨床 不妊の原因を探る
卵管因子
23.精子通過テストの意義
小林 善宗
1
,
井上 正人
1
,
本田 育子
1
Yoshimune Kobayashi
1
1東海大学医学部産婦人科
pp.1212-1213
発行日 1993年10月10日
Published Date 1993/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901483
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妊娠成立のためには,受精の場である卵管膨大部に受精能力のある運動精子が到達することが必要不可欠である。精子の輸送に関してはこれまでHuhnerテスト(性交後試験)が広く用いられてきたが,頸管因子についてはAIHの普及により臨床的意義を失いつつある。問題は子宮から卵管膨大部への精子の輸送であり,受精の場への精子の到達である。
本稿では,精子通過テストの意義について述べたい。
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