今月の臨床 治療にてこずる感染症
クラミジア
3.クラミジアと不妊
斎藤 滋
1
Shigeru Saito
1
1奈良県立医科大学産婦人科
pp.1042-1043
発行日 1993年9月10日
Published Date 1993/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901428
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不妊症のなかで卵管因子の占める割合は25〜50%と高率で,その原因は多岐にわたっているが,その中でもChlamydia trachomatis感染を原因とするものが最近著増している。クラミジア感染は,卵管性不妊のみならず,流産をも引き起こす可能性がある。また男性においては尿道炎,前立腺炎,副睾丸炎を引き起こすことが知られており,後二者は妊孕能に影響を与える。本稿ではクラミジア感染症と不妊症について述べる。
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