今月の臨床 ホルモン補充療法;HRT
HRTの実際
16.卵巣欠落症
牧野田 知
1
,
小葉松 洋子
1
,
大河内 俊洋
1
,
晴山 仁志
1
,
藤本 征一郎
1
Satoru Makinoda
1
1北海道大学医学部産婦人科
pp.846-849
発行日 1993年7月10日
Published Date 1993/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901373
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婦人科領域においてホルモン補充療法(以下HRT)の適応としては,婦人科臓器で唯一の内分泌臓器である卵巣の機能欠落による,いわゆる「卵巣欠落症」が,まず最初に考えられる。ところで,この「卵巣欠落症」という用語は,日常臨床の場においてよく使われる用語であるにもかかわらず,日本産科婦人科学会の用語解説集1)には,掲載されていない。そこで本稿ではまず「卵巣欠落症」の種類と成因を述べ,ついで当科における「卵巣欠落症」に対するHRTの実際について解説する。
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