今月の臨床 CTかMRIか—婦人科腫瘍読影のポイント
子宮腫瘍
5.体癌浸潤度(壁内浸潤)
牧野田 知
1
,
半田 康
1
,
晴山 仁志
1
,
藤本 征一郎
1
1北海道大学医学部産婦人科
pp.42-48
発行日 1995年1月10日
Published Date 1995/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902010
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近年の生活様式の欧米化や人口構成の高齢化によって,婦人科悪性腫瘍のうちでも子宮体癌の占める割合が増加してきている.当科での最近10年間の統計(表)をみても,体癌の絶対数そのものも基本的にやや増加傾向にあり,子宮頸癌が細胞診の普及によって早期発見症例が増加していることを考えると,今後婦人科悪性腫瘍のうちでは卵巣悪性腫瘍とならんでますます重要度が増加すると考えられている.
子宮体癌の特徴としては,表でも116例中62例(53.4%)が臨床進行期I期であるように,I期の占める割合が多いにもかかわらず,頸癌などに比べてI期の亜分類別の予後がよくないことがあげられる.
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