今月の臨床 外陰の診かた
疾患のポイントと私の治療法
18.当科のバルトリン腺嚢腫の治療
高橋 久寿
1
Hisatoshi Takahashi
1
1徳島県厚生連麻植協同病院産婦人科
pp.736-738
発行日 1993年6月10日
Published Date 1993/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901338
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バルトリン腺嚢腫は性生活と関係が深く,表1のように,成熟期婦人を中心にしばしばみられ,加齢とともに減少する疾患である。通常,自然治癒は期待できず,腫大による局所の不快感,疼痛,性交障害や二次感染による膿瘍がみられ,ほとんどがなんらかの手術療法を必要とする。
今回,当科における過去10年間のバルトリン腺嚢腫26例,膿瘍18例,血腫10例の臨床統計を中心に治療法を述べる。
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