My Technique in series・6
バルトリン腺嚢腫の手術(上)—摘出術
藤生 太郎
1
1山口大学医学部産婦人科教室
pp.504-506
発行日 1967年6月10日
Published Date 1967/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203721
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バルトリン腺は長さ10〜15mm,巾7〜10mmの腺で,1〜2 cmの導管によつて腟前庭側壁の後方1/3,小陰唇の内側に開口している。
バルトリン嚢腫は女性外陰部に発生する嚢胞状腫瘤のうち,主要なものであり,またしばしば見られるものである。多くはバルトリン腺膿瘍,これは淋菌性のものが多いが,その膿汁が吸収されて,その後漿液性,粘液性溶液を満たしたものである。嚢胞は炎症によって,排泄管開口部が閉鎖し分泌物の排出が障害されて,排泄管および腺自体が拡大されて起こるものである。
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