私の治療
硝酸銀棒法によるバルトリン腺嚢腫の被膜分娩(Kapselgeburt)
森 義三郎
1
,
森 明人
2
Gisaburou Mori
1
,
Akito Mori
2
1森病院
2鹿児島大学医学部産婦人科
pp.671-674
発行日 1993年5月10日
Published Date 1993/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901319
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バルトリン腺嚢腫の根治的治療としての,硝酸銀棒による,嚢腫内焼灼術はきわめて有効な方法である。経験した6例全例が完治した。切開したのち,嚢腫内に硝酸銀棒を挿入し,まんべんなく焼灼すると,だいたい1週間前後で嚢腫壁が抵抗なく摘出あるいは排出される。後遺症など認めなかった。手技も簡単であるし,外来で行えるものである。患者の苦痛もごく軽度である。もっと汎用されるべき方法であろうと思われる。
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