薬の臨床
D&Cにおけるケタミン麻酔の覚醒と副作用に関する検討
岸 東彦
1,2
,
立花 聡司
1
,
土屋 吉弘
1
,
大戸 寛美
1
,
寺師 恵子
1
,
佐藤 孝
1
,
上妻 志郎
1
,
箕浦 茂樹
1
,
岡田 一敏
2
,
涌澤 玲児
2
Haruhiko Kishi
1,2
,
Satoshi Tachibana
1
,
Kazutoshi Okada
2
,
Reiji Wakusawa
2
1国立病院医療センター産婦人科
2岩手医科大学麻酔科
pp.323-326
発行日 1993年3月10日
Published Date 1993/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901222
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ジアゼパムの直前静注投与を併用したケタミンの静脈麻酔にてD&Cを施行し麻酔状態,覚醒,副作用の検討を行った。ジアゼパム併用はそれ自体ケタミンの副作用軽減,予防に有効であるが,さらにケタミンの低用量化をもたらし,ケタミンの副作用はより軽減され覚醒も迅速となる。また麻酔状態は睡眠に類似した状態となりケタミン追加投与の機会は少なくなる。術中の体動も少なく終始安定した麻酔状態が得られ円滑に手術が行い得る。
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