今月の臨床 漢方薬—西洋医薬との使い分け
更年期,閉経後期
21.hot flush
丸尾 猛
1
,
望月 眞人
1
Takeshi Maruo
1
,
Matsuto Mochizuki
1
1神戸大学医学部産科婦人科
pp.1465-1467
発行日 1992年12月10日
Published Date 1992/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901120
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hot flush(ほてり)は,多汗と共に更年期に最も頻発する血管運動神経症状であり,従来よりその原因は卵巣機能の退行に基づくestrogen欠乏によるとされてきた。
hot flushの薬物療法としては,その病因からestrogen療法が主流をなしてきた。しかし,hotflushは更年期障害時の多種多様な症状よりなる不定愁訴症候群の一症状として生ずることが多く,estrogen療法単独で対処しうるわけではない。したがって,漢方薬,自律神経安定剤,ビタミン剤などとの併用がhot flushに対する実際の治療法となっている。
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