今月の臨床 思春期診療
治療上の問題点
21.手術療法
上田 克憲
1
,
大浜 紘三
1
Katsunori Ueda
1
,
Koso Ohama
1
1広島大学医学部産科婦人科
pp.1346-1348
発行日 1992年11月10日
Published Date 1992/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901076
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女性の性機能,とくに妊孕性に関する機能を正常化しそれを温存することは産婦人科医療の目的のなかでも最も重要なものであり,したがって若年女性,なかでも性機能の発育途上にある思春期女性に対する手術療法の位置づけは,挙児を遂げた女性や更年期女性におけるそれとはおのずから異なる。また,若年者の手術にあたっては,機能温存手術を第一選択とすることは当然であるが,その他実施時期の選択,美容上の工夫,患者や家人への説明などにも格別の配慮をはらうことが必要である。本項では,自験例を中心にこれら思春期の手術療法に関する問題点について述べてみたい。
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