今月の臨床 帝王切開
帝王切開の実際
32.新生児の手術室内管理
志賀 清悟
1
,
柴田 隆
1
Seigo Shiga
1
,
Takashi Shibata
1
1順天堂大学医学部付属順天堂伊豆長岡病院新生児センター
pp.730-731
発行日 1992年6月10日
Published Date 1992/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900904
- 有料閲覧
- 文献概要
周産期医学の発展に伴い,帝王切開の適応が広がり,帝王切開により出生する児が年々増加傾向にある。適応の如何にかかわらず,帝王切開で出生した児はハイリスクベビーと考えられ適切な管理が必要である。よって帝王切開の際には,新生児を扱える医師(産科,小児科に関係なく)が立合うことが望ましい。出生した児が元気な成熟児であれば特別な処置は必要ないが,緊急を要する胎児仮死や極小未熟児の帝王切開では,出生した児に対し蘇生を要することが多いからである。ここでは,帝王切開時の一般的な注意点と,胎児新生児仮死に対する蘇生および極小未熟児の帝王切開時の注意点について述べる。
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.