今月の臨床 不妊治療の進歩
体外受精と関連手技
22.HIT法の実際と問題点
杉村 和男
1
,
小林 俊文
1
,
赤星 晃一
1
,
岩田 壮吉
1
,
大澤 淑子
1
,
北村 誠司
1
,
野澤 志郎
1
Kazuo Sugimura
1
1慶応義塾大学医学部産婦人科
pp.458-459
発行日 1992年4月10日
Published Date 1992/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900819
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われわれの教室では,頻回の人工授精法(AIH,洗浄AIH,AII))を行っても妊娠の成立しない難治性の不妊症症例に対し,従来は子宮腟内へ行っている授精法をさらに一歩進めて,ヒステロファイバースコープを用いて卵管内へ直接精子を注入する子宮鏡下卵管内人工授精法(HysteroscopicInsemination into Tube, HIT法)の臨床応用を行っている。また,高度の乏精子症の症例,およびAIDの症例の一部では,冷凍保存精子を使用したHIT法も行っている。今回は,現在われわれが行っているHIT法の実際とその問題点および妊娠例に関し述べてみたい。
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