今月の臨床 不妊治療の進歩
排卵
5.LH-RHのパルス投与による卵巣刺激
荒木 重雄
1
,
玉田 太朗
1
Shigeo Araki
1
,
Taro Tamada
1
1自治医科大学産婦人科学教室
pp.406-408
発行日 1992年4月10日
Published Date 1992/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900802
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hMGは極めて強力な排卵誘発剤であるが,一方,卵巣過剰刺激症候群や多胎妊娠の発現頻度の高いことが問題である。それに対する対策として,ここ数年前からLH-RH(Luteinizing Hormone-Releasing Hormone)のパルス状投与による排卵誘発法が導入され高い評価を得てきている。本邦においては,私どもがLH-RH律動的投与法による単一排卵誘発法を報告して以来1,2),多数の機関で実施されるようになった。排卵障害が主たる不妊原因である患者に対し,安全にして有効な治療方法である本法が第一線の機関で広く普及することが期待される。
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