今月の臨床 不妊治療の進歩
排卵
4.クロミフエン無効例の排卵誘発法
鎌田 周作
1
,
麻生 武志
1
Shusaku Kamada
1
,
Takeshi Aso
1
1東京医科歯科大学産婦人科
pp.404-405
発行日 1992年4月10日
Published Date 1992/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900801
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クロミフェン(clomlphene citrate,クロミッド)は,その高い排卵率,投与法の簡便さ,副作用が少なく安価であることなどの利点を有することから,第一選択の排卵誘発剤として実地臨床上広く汎用されている。このクロミフェンが無効であった場合には,hMG-hCG療法が有効であるものの,多胎妊娠や卵巣刺激症候群といった副作用の頻度が高く厳密な卵胞成熟のモニタリングを必要とし,患者にはかなりの負担となる。本稿では,クロミフェン無効例の定義を,クロミフェン150mg/day,5日間,連続2周期以上投与を行っても排卵に成功しなかった例とし,その対策について概説してみたい。
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