メルボルン便り
女性のsexualityは大きく変わる—大学のフェミニスム運動
堀口 文
1
Fumi Horiguchi
1
1メルボルン大学医学部地域医療学教室婦人健康センター
pp.380-381
発行日 1992年3月10日
Published Date 1992/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900796
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南緯35度以南に位置するメルボルンでは,5月になると町の4分の1の面積を占める公園や街路樹の緑が美しく紅葉しはじめます。それとは逆に夏の間強い太陽に照りつけられて弱っていた芝生は生き返ってきます。公園の多いメルボルン市が冬でもみずみずしい緑に溢れているのはそのためです。つまり一年中ゴルフが出来ますので(市内で出来る),日本人向きの町かもしれません。7年前ここで開かれた国際心身産婦人科学会に出席のさい,ハレー彗星を肉眼でみようと夜明け前に出かけたフィツロイ公園の森も木枯しにすっかりやられて風景が透き通しになって了いました。この木枯しのすごさはかの紋次郎さえ吹きとばされるほどのもので,風に向き合うと一歩も前へ進めません。市電を待つ停留所付近の人々もあきらめ顔で立っています。木々は大ゆれにゆれ続け,鳥達も巣に帰り木の枝と一緒にゆれています。帽子は吹きとばされるのでベレー帽や紐付きカウボーイハット様の帽子以外はかぶれません。落ち葉は風に吸い上げられ,11階の私の部屋の窓まで舞い上って来ます。町には芝生が多く,水道代も不要なメルボルン市は,もしかするとこの強い風によるほこりを防ぐため,沢山の水を芝生に撒いてもらいたいのかもしれません。
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