Current Research
妊娠中毒症—その予知と予防
伊藤 昌春
1
Masaharu Ito
1
1熊本大学医学部産科婦人科学教室
pp.229-236
発行日 1992年2月10日
Published Date 1992/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900757
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妊娠高血圧症(PIH)は妊産婦死亡原因や周産期死亡の誘因となる重要な疾患であり,その発症機序は未だ不明である。本稿では,妊娠時のA-IIに対する昇圧反応性の変化と経口カルシウム剤によるPIHの予防について述べる。なお,対象とした健康男子,非妊婦および妊婦には口頭にて研究の趣意を説明し,臨床治験への参加について承諾を得た。また,得られたdataは,独立性の検定にはX2検定を,関連あるいは独立二群の差の検定にはt検定を,関連多群間の差の検定には二元配置分散分析法を,回帰と相関は最小二乗法を用いて,各々統計処理し,p<0.05を有意と判定した。
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