今月の臨床 計画妊娠—合併疾患への対応
腫瘍
18.乳癌
小山 博記
1
Hiroki Koyama
1
1大阪成人病センター外科
pp.1286-1287
発行日 1991年11月10日
Published Date 1991/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900616
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乳癌の好発年齢は40〜50歳であり,妊娠の多い年齢とはずれているので,妊娠と乳癌が合併するのは実際はむしろ稀である。その頻度は,乳癌を母数とすれば0.4〜2.8%,またわが国での集計では0.8%であり,一方,妊娠回数を母数とすると0.9〜3.1/10,000であり,頻度がかなり低いことがわかる。
しかし,実際に妊婦に乳癌が発見されたとき,妊娠および乳癌に対してどのような処置をとるべきかは臨床家を悩ませる重要な問題でもある。そこで,本稿では妊娠に絡む乳癌診療の問題点について概説する。
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