今月の主題 乳腺の検査
話題
早期乳癌
元村 和由
1
,
野口 眞三郎
2
,
稲治 英生
1
,
小山 博記
3
Kazuyoshi MOTOMURA
1
,
Shinzaburo NOGUCHI
2
,
Hideo INAJI
1
,
Hiroki KOYAMA
3
1大阪府立成人病センター第三外科
2大阪府立成人病センター研究所第七部
3大阪府立成人病センター診療局
キーワード:
早期乳癌の診断
,
乳房温存療法
,
局所再発
Keyword:
早期乳癌の診断
,
乳房温存療法
,
局所再発
pp.1179-1181
発行日 1995年10月15日
Published Date 1995/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902632
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1.はじめに
乳癌において腫瘍径が小さいほど,すなわち腫瘍量が少ないほど転移のチャンスは減少することから,腫瘍径は腋窩リンパ節転移状況とは独立の予後因子と考えられている1).図1に1962年1月から1990年12月までに当院で行われた原発乳癌に対する治癒手術例2,190例についての病期別の生存曲線を示す.
5年生存率,10年生存率はそれぞれ病期Iで96.2%,93.9%,病期IIでは85.6%,79.1%,病期Ⅲ-aで72.6%,63.9%,病期Ⅲ-bでは46.9%,41.6%という結果であるが,病期Iの良好な成績をみても早期発見,早期治療の重要性が改めて認識される.
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