今月の臨床 外来でみる感染症
診断法の進歩
12.IgA,IgG検査法—イパザイム
大頭 敏文
1
,
青野 敏博
1
Toshifumi Daitoh
1
,
Toshihiro Aono
1
1徳島大学医学部産科婦人科学教室
pp.926-928
発行日 1991年8月10日
Published Date 1991/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900513
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一般に感染症の診断は,その臨床症状や特異病変に加え,病原体の検出,血清学的な特異抗体の検出によってなされている。抗体検査ではペア血清による抗体価の上昇を捕えるかImmunoglobulin(Ig)G,IgM,IgAなどクラス別抗体を検出し,感染の有無が検討される1,2)。性行為感染症の中で最も頻度の高いクラミジア感染症においても,抗クラミジア抗体(IgG,IgA)測定の有用性が報告され,すでに臨床応用されている3)。本稿では,クラミジアに対する特異抗体検出法について概説する。
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