今月の臨床 今日の癌検診
老健法
28.老人保健法による乳癌検診
森本 忠興
1
Tadaoki Morimoto
1
1徳島大学医療技術短期大学部
pp.716-718
発行日 1991年6月10日
Published Date 1991/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900462
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わが国における乳癌は増加傾向を示し,2000年には全国の女性乳癌の推定罹患者数が2万4,000余名に達し,女性の癌罹患数のなかで第1位を占めるものと予測されている。このような動向のもと,わが国では1987年から老人保健法による保健事業第2次5カ年計画で,視・触診法による乳癌検診が健康診査の一環として導入された1)。しかし,この検診には当初から問題点もみられ,平成4年度からスタートする第3次計画では見直しが検討されている。本稿では老健法による検診の現状と問題点などを述べたい。
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