日本列島
老人保健法一般診査(一次検診)実施の多様性
天野 正也
1
1八戸保健所
pp.616
発行日 1985年9月15日
Published Date 1985/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207112
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八戸市
昭和59年度現在八戸保健所管内1市2町4カ村(八戸市,五戸町,階上町,福地村,南郷村,倉石村,新郷村)における老人保健法一般健康診査の在り方が,それぞれの市町村によって異なった独自の形態で行われている.もちろん実施主体は市町村自治体であり,その地域地域の保健需要は異なり,その特異性は重視されなければならないし,また好ましいことではあるが,以下述べるような市町村間のアンバランスは,地域オルガナイザーとしての保健所の立場からみて妥当なものと考えてよいのかどうかいささか疑問がある.もっとも国の示す一般健康診査実施要領の内容は概ね充足されているので,その点は問題ないものと思われる.以下市町村ごとの実施形態についてみると,一般健康診査実施機関として八戸市は財団法人八戸総合検診センター(八戸市,商工会議所,医師会共同出資)に,また65歳以上は任意に一般医療機関に,五戸町,倉石村,新郷村は農村検診センター(五戸地区広域事務組合立)に,階上町は結核予防会青森県支部にそれぞれ委託し,南郷村(村立国保診療所技術協力)と福地村(保健所技術援助)は自主検診を行っている.
検診会場については八戸市,五戸町,倉石村,新郷村はそれぞれ委託機関での施設検診(送迎バス運行)階上町,南郷村,福地村は部落集会場ごとの巡回検診である.
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