今月の臨床 今日の癌検診
乳癌
17.乳癌の診断法
吉田 弘一
1
Koichi Yoshida
1
1宮城県立成人病センター・外科
pp.678-681
発行日 1991年6月10日
Published Date 1991/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900451
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乳癌の初発症状の90%以上は腫瘤といわれ乳癌の診断は“しこり”の診断とその鑑別といっても過言ではない。しかしながら近年腫瘤形成のない前臨床的腫瘍(T0症例)もあり触診だけでは発見不可能である。その場合,乳頭異常分泌,マンモグラフィーの微細石灰化像などがこれら症例診断のきっかけになることがある。本稿では問診,視・触診法を具体的に述べ臨床診断の限界や鑑別診断について述べ,それらに対する各種補助診断法の役割についても触れてみたいと思う。
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