今月の臨床 更年期障害
治療
25.ホルモン療法の適応と治療法
青野 敏博
1
Toshihiro Aono
1
1徳島大学医学部産科婦人科
pp.576-577
発行日 1991年5月10日
Published Date 1991/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900424
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ホルモン療法の適応症
婦人は40歳前後になると,卵巣に卵胞が少なくなり,エストロゲンの欠乏状態により更年期障害の諸症状を訴えはじめ,その後年齢の進行とともに図1に示したごとく各種の症状が現われる1)。これらの障害は,閉経の前後に認められる更年期障害と,閉経後数年を経て症状が出現する老年期障害に大別される。エストロゲン療法はこれら両障害に有効であるが,具体的な対象症状は以下のものが挙げられる。
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