増刊号 ─知りたい最新情報がすぐわかる!─不妊・不育症診療パーフェクトガイド
2.不妊症の検査・診断
《男性因子》
男性不妊のホルモン測定の適応と実施法
白石 晃司
1
1山口大学大学院医学系研究科泌尿器科学分野
pp.95-98
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208671
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Point
◉男性不妊症例においてはLH,FSH,テストステロンの測定は必須であり,午前中の採血が望ましい.
◉テストステロン低値(300ng/dL未満)の場合,内分泌療法により精子形成を刺激可能な場合が多く,100ng/dL未満の場合は低ゴナドトロピン性性腺機能低下症が疑われ,ゴナドトロピン療法の適応となる.
◉FSH値が7〜8IU/L以上の場合は造精機能障害を伴っている場合が多い.薬物療法は無効なことが多く,精索静脈瘤などの基礎疾患の精査が必要である.
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