特集 救急手技のポイント
Ⅱ.産科・婦人科
卵巣出血
平川 舜
1
,
椎名 一雄
1
,
矢野 ともね
1
1東邦大学,第一産婦人科学教室
pp.324-325
発行日 1990年4月10日
Published Date 1990/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900073
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卵巣出血とは,成熟婦人の排卵期出血,茎捻転,腫瘍,出血性素因などの明確な出血原因が認められない卵巣からの出血が腹腔に貯留した状態をいう。卵胞出血(卵胞表層血管破綻)と黄体出血(黄体破綻,黄体嚢胞破裂)があり,一般に後者が多い。急性腹症として来院することが多く,とくに子宮外妊娠,茎捻転,急性虫垂炎などとの鑑別を要し,ショック症状を呈する場合は,救急処置が必要となる。
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