特集 救急手技のポイント
Ⅱ.産科・婦人科
弛緩出血
本郷 基弘
1
1岡山赤十字病院,産婦人科
pp.326-327
発行日 1990年4月10日
Published Date 1990/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900074
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弛緩出血とは分娩第3期またはその直後に,子宮筋の収縮不全によるいわゆる生物学的結紮の欠如のため,胎盤剥離面からの出血が500ml以上におよぶものをいう。本症の発生には誘因が認められるので,リスク因子をもった分娩にあたっては,本症に対する配慮が望まれるのみならず,進んで積極的な予防策を講じて発症例の減少に努力すべきであろう。
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