特集 救急手技のポイント
Ⅰ.基本手技
腹膜透析(Peritoneal dialysis:PD)
滝川 浩
1
1徳島大学,泌尿器科
pp.309
発行日 1990年4月10日
Published Date 1990/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900064
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腹膜透析は血液浄化法のひとつであり,間欠的腹膜透析(intermittent PD,IPD)と持続的(外来)腹膜透析(continuous ambulatory PD,CAPD)とに分けられる。IPDは主として急性腎不全,慢性腎不全の導入などに応用され,CAPDは主に慢性腎不全の社会復帰を目的として使用される。腹膜透析は他の血液浄化法と比較し,特殊な機械を必要とせず,blood accessが確保できない例,血圧の維持が困難な例,出血傾向があり抗凝固剤が使用できない例,小児例などで適応となり,一方腹部に合併症をもつ例(腹部手術の既往,腹膜炎,ヘルニアなど)での適応には問題がある。
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