特集 子宮頸がんの包括的戦略―ワクチン・検診・診断から最新治療まで―
I.発がんメカニズムと予防・検診
2.子宮頸がん予防―HPVワクチンが果たす役割
工藤 梨沙
1
,
黒澤 めぐみ
1
,
関根 正幸
1
1新潟大学医歯学総合研究科産科婦人科学教室
キーワード:
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン
,
9価HPVワクチン
,
キャッチアップ接種
Keyword:
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン
,
9価HPVワクチン
,
キャッチアップ接種
pp.1187-1193
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000434
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
要旨
HPVワクチンは,2022年4月に積極的勧奨が再開され,2023年4月からはわが国の子宮頸がんの約90%に寄与することが期待される9価ワクチンが公費助成(定期接種,キャッチアップ接種)に導入される予定であり,大きな変革期を迎えている.子宮頸がん撲滅に向けて,世界では15歳までに女子の90%がHPVワクチン接種を受けることが目標とされているが,日本での接種率向上は思うように進まず,日本人若年女性の将来的な子宮頸がんリスクに懸念が示されている.
Copyright © 2023, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.