今月の臨床 妊娠高血圧症候群―予知・治療・予後の新知見から急変時の対応まで
発症予知・周産期予後の新知見
sFlt-1/PlGFを用いた妊娠高血圧症候群の周産期予後の予測
田中 博明
1
,
田中 佳世
1
1三重大学医学部産科婦人科学教室
キーワード:
可溶性fms様チロシンキナーゼ1
,
sFlt-1
,
胎盤成長因子
,
PlGF
,
妊娠高血圧症候群
Keyword:
可溶性fms様チロシンキナーゼ1
,
sFlt-1
,
胎盤成長因子
,
PlGF
,
妊娠高血圧症候群
pp.274-279
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211170
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●sFlt-1/PlGF比は,妊娠20〜36週の間で,妊娠高血圧腎症(PE)の発症が切迫しているリスクを有している場合に保険適用があり,測定が可能である.
●sFlt-1/PlGF比が38より高い場合はPEの発症が切迫している状況であると考え,intensiveな管理に切り替える.
●sFlt-1/PlGF比が85以上(34週以降は100以上)の場合は,すでにPEを発症し,分娩が切迫している状況であると判断する.
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