増刊号 ―豊富な所見で診断の進め方がわかる―産婦人科 画像診断アトラス
周産期
画像診断の進め方:基本的スクリーニング
胎児計測と胎児発育不全の診断―推定胎児体重の利用とその問題点
脇本 哲
1
,
石井 桂介
1
1大阪母子医療センター産科
キーワード:
推定胎児定体重
,
胎児発育不全
,
巨大児
Keyword:
推定胎児定体重
,
胎児発育不全
,
巨大児
pp.57-61
発行日 2023年4月20日
Published Date 2023/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210929
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●超音波検査で計測した推定胎児体重では誤差が問題となるため,適切な断面で計測することが重要である.
●胎児発育不全(FGR)の診断は胎児体重基準値の−1.5SD以下を目安とし,その他の所見や経時的変化から総合的にFGRと診断する.
●推定胎児体重の計測では±10%程度の誤差を認めることから,巨大児の診断精度は高くない.推定胎児体重が4,000g以上のときは巨大児による甲肩難産などの異常分娩の発生に注意する.
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