増刊号 ―豊富な所見で診断の進め方がわかる―産婦人科 画像診断アトラス
周産期
画像診断の進め方:基礎編
子宮動脈波形測定
德中 真由美
1
,
関沢 明彦
1
1昭和大学医学部産婦人科学講座
キーワード:
子宮動脈PI
,
妊娠高血圧腎症
,
低用量アスピリン
Keyword:
子宮動脈PI
,
妊娠高血圧腎症
,
低用量アスピリン
pp.10-13
発行日 2023年4月20日
Published Date 2023/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210921
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●妊娠高血圧腎症ハイリスク妊婦に対して妊娠初期からの低用量アスピリン投与により妊娠高血圧腎症発症予防効果が期待できるため,妊娠高血圧腎症ハイリスク妊婦の抽出が重要である.
●子宮動脈血流計測の際には,サンプリングゲートは2mm,角度は30度未満,血流速度が60cm/秒以上とし,同じ形の血流波形を連続して3回確認し,pulsatility index(PI)値を計測する.
●妊娠11〜13週に子宮動脈PIが90パーセンタイル以上の症例では,その後に早発型妊娠高血圧腎症を発症する症例の48%が検出され,子宮動脈PI計測は妊娠高血圧腎症発症予測に有用である.
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