今月の臨床 乳腺―産婦人科医が知っておくべき必須知識
乳がんの治療と管理
維持療法と産婦人科(体がん)検診
小林 陽一
1
,
中野 紗弓
1
,
松本 浩範
1
1杏林大学産科婦人科
pp.353-357
発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210906
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●タモキシフェン(TAM)投与中に子宮内膜がんの発症リスクは上昇するが,子宮内膜がんによる死亡率は上昇しない.
●TAMを投与されている患者には内膜増殖症や内膜がん,子宮肉腫のリスクについて十分説明する.
●TAM投与中の乳がん患者,特に閉経前の症例では定期的な婦人科検診は不要であるが,不正性器出血などの症状を認めた場合にはすみやかに婦人科を受診させる.
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