今月の臨床 子宮体がん診療の最前線―最新分類から治療法まで
新たな分類
子宮体がんの分子遺伝学的分類と診断
前田 大地
1
1金沢大学医薬保健研究域医学系分子細胞病理学
pp.222-227
発行日 2023年3月10日
Published Date 2023/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210885
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●近年の網羅的遺伝子解析研究によって,子宮体がんは分子遺伝学的観点からPOLE-ultramutated群,MMR-deficient群,p53-mutant群とその他・非特異群の4群に分けられることが明らかになった.
●POLE-ultramutated群は他の群に比べて予後良好であること,MMR-deficient群は免疫チェックポイント阻害薬の効果が期待できることなどから,分子遺伝学的分類を行うことの臨床的価値は高いと考えられる.
●病理組織診断に分子遺伝学的分類をいかに反映させていくかが今後の課題となる.
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