増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系
第2章 生殖補助医療とその手技
胚移植と子宮内環境―良好な子宮内環境に受精卵を確実に移植する
免疫操作法(1)―Th1/Th2とタクロリムス
中川 浩次
1
1杉山産婦人科新宿
pp.107-110
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210649
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▶反復着床不全症には免疫学的評価を実施し,免疫療法が必要か否かの判断を要する.
▶免疫学的拒絶が疑われる症例では,免疫療法としてタクロリムスを胚移植前から使用する.その管理はタクロリムスの血中濃度で行うことが好ましい.
▶Th1/Th2が高値の反復着床不全症例では,子宮内膜においてもINF-γの発現が高く,IL10の発現が低い(血中も同傾向).タクロリムスの使用でこの拒絶バランスが是正される.
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